土曜日の朝、C女史から闘病中であった父上が亡くなられたと連絡をいただいた。
長い間、一人で父上の介護看病をしていた彼女の哀しみ喪失感、またこれから始まる葬儀の段取り、慌ただしさを思うと胸が痛んだ。
日中過ごしていても、夜に働いていても、時々彼女のことが脳裏を横切った。
大丈夫なのか、しっかりしているのだろうか・・・・・・・・・・・。
お父上の葬儀が終わって一段落しなければ会うことができないだろうと思っていたのだが、意に反してその日の深夜、彼女相方のT氏と共に来店された。
ほっと一安心したのは、彼女がいつも通りベロベロに酔っていて、彼がなにくれと彼女を配慮しているのを見た時であった。
三人でお父上の好きだったスコッチウイスキーで献杯をし語り合ったのだが、彼女、とても生き生きとはつらつとしていた。
彼女曰く、出来ることは精一杯やった。
だから、まったく悔いはなく、むしろ清々しさを感じる・・・・・・・と。
本当に彼女はよく頑張った。
見た目は泣きはらした感じであったが、表情は本当に輝いていた。
悔いのないように、死ぬまで付き合いたい。
恐れたり、カッコつけたりしないで互いに心を開いて・・・・・・死んだとき後悔しない関係を築き上げたい・・・・・・。
可愛いけどおっかない妹分のC女史から学んだことであった。
もっとも、人の本質は魂であり、魂は生まれもしないし死にもしない永遠の存在というのが大前提の話ではあるのだが・・・・・・・。