時々お見えになるK氏。
彼には彼のホームともいうべき馴染みのバーがあるのだが、そのバーのマスターが気まぐれに店を休んだときとかちょっとした気分転換をするときに来店される。
そんな彼だが、必ず顔を見せてくれるのが大晦日。
地方に住む彼女と連れ立って遊びに来てくださる。
始めにホームのバーに顔を出し、次に当店を訪れ、年越し蕎麦を祝った後にまたホームのバーに戻るというのが毎年の恒例になっている。
ところが昨年の大晦日、お二人は現れなかった・・・・・・・・・・。
十二月の半ば頃に、「では大晦日に」と挨拶をされていたので不思議に思っていたのだが、先日その謎が解けた。
彼によると、あの日、ホーム⇒当店⇒ホームとの予定通りにまずホームのバーを彼女と訪れた。
そこまでは順調だったのだが、そのバーにお客さんがぜんぜん現れず、お客は彼と彼女の二人だけ・・・・・・・・・・・。
誰かが来たら中座して当店へと思ったが、誰も来ないので抜けることができず、結局その状態が朝の四時まで続いたのだそうな・・・・・・・・。
何かトラブルでもあったのではという心配は解消したのだが、ちょっぴり切ない話ではあった・・・・・・・・・・・・。