自由が丘近辺に、僕とそっくりというか瓜二つな人物がいるらしい。
発端は数年前、奥沢から自由が丘に向かって自由通りを歩いていた時のこと。
通りの向い側を僕と反対方向に歩いている素敵な女性が盛んに僕に手を振っていた。
一生懸命に手を振ってくれるのだが、僕はその人が誰だかさっぱりわからない。
きょとんとしているとその女性は益々手を振ったりおじぎをするのだが僕はその人が誰だか全くわからない。
そのうちに彼女はちょっとむっとして過ぎ去ったのであったが、僕は彼女が誰だったかわからないままいつものように店を開店したのであった。
そのことがあまりにも心にひっかかっていたので、気の置ける常連さんにそのことを話したところ、その話に加わった数人のお客さんから僕と瓜二つの人物がいるとの情報を得たのであった。
にわかには信じられなかったがその後、こんなことが頻繁にあり、例えば常連のT夫人は奥沢駅の踏切で「マスター」と声をかけて僕と思われる人物に体当たりをしたら相手がその彼であったり、数日後自由が丘の遊歩道で同じく「マスター」と声をかけて蹴りを入れたらまたまたその彼であって、大変なことになったのであるが・・・・・・・・ちなみにその後、彼女が「マスター」と声をかけて何らかの技をかけようとした時には、彼の方が「僕じゃないです、そっくりさんですよ」というようになって、二人は出会うと挨拶をしたり世間話をするようになったのだそうだが・・・・・・・。
そして極めつけは昨日のこと・・・・・・いつものように店にくる前に近所のスーパーで買い物をしていたところ・・・・・・おっと時間です、この落ちはまた次回に・・・・・・。