後から思うに、そんなにたぬき蕎麦が食べたかったのならさっさと試合に負けてしまえばよかったのに、その時はそんな知恵も浮かばなかった。
その後、大男からとんでもない攻撃を受け続けたのであるが、はっと目が覚めたときは全身汗だくでぐったりと疲れ果ててしまっていた。
お分かりのように、寝ていて見た夢の話である。
夢には予知夢のように神さまからやってくるものもあるのだが、僕が見た変てこりんな夢は僕の記憶が勝手に物語を組み合わせてただ再生しただけのもの。
例えるならば、閉館した映画館の中に捨てられている映画のフィルムの断片を適当につなぎ合わせて壊れかけた映写機でカタカタと意味も無く再生しているようなものである。
今回つなぎ合わせたフィルムの断片のそれぞれのテーマは、音楽・プロレス・たぬき蕎麦・恋愛・嫉妬・怒り・不安・不満・攻撃・防御・痛み・焦り・裁き・無力感などなど・・・・・・・・・これらのテーマが全て僕の記憶の中にあって勝手な物語を作り出しただけのこと。
そして、もちろんこの物語は真実ではない。
ただの機能不全の脳が作り出したでっち上げ・・・・・・・である。
おっと、もうこんな時間。
寝ているときの夢は滅茶苦茶であるが、起きている時に働かせている思考もかなりこれに近いものがある・・・・・・・・・・・。
大切なのは、記憶を辿って作り上げる思考ではなく、天から降りてくるインスピレーション。
書きたかった落ちは・・・・・・・こんなところ・・・・・・・である。
明日、銀子めでたく退院・・・・・・・・・・。