一昨日の深夜、誰も居なくなった店内でM氏と二人でまったりとしていたのだが、その時彼がふと「増田さん、ブライアン・ウイルソンってまだ生きているんだっけ?」と僕に尋ねた。
はて、ブライアン・ウイルソン?・・・・・・・・ちょっと考えたが、すぐにビーチボーイズの彼であることを思い出した。
彼の消息についてはまったく知らなかったが、その後閉店までM氏と二人でビーチボーイズを聴いて過ごした。
あくる朝、前日に新宿で購入した本に目を通して驚いた。
その本は音楽の本ではなく精神世界系の本なのだが冒頭にいきなりブライアン・ウイルソンのことが書いてあった。
彼は片方の耳が不自由なのだが、もし彼がビーチボーイズの偉大な名演奏を両方の耳で聴く事ができたらきっと驚嘆していただろう・・・・・・というような内容であった。
前々から欲しかった本の内容とM氏の何気ない質問が見事にシンクロしたことに驚きながらしばらくの間そこにある意味について考えてみた。
心の中から沸いて来た答えは・・・・・・・・「ちゃんと両方の耳で聞きなさい、増田君!」というものであった。
僕たちが聞く声は二つしかない。
それは、愛と恐れ・・・・・・・・・。
これしかない。
日々愛の声だけに耳を傾けようとしているのだが、まだまだ恐れに囚われているという弱さを指摘されたようである・・・・・・・・・。
恐れは所詮幻想でしかないのだが、まだまだこれに振り回される癖が根強く残っている・・・・・・・・もっと心を訓練しなければと思わされた次第である・・・・・・・・・。