この春に引越しをしたY女史。
一人暮らしにはちょうどいいと新しい部屋に満足していたのであるが、最近ひょんなところから彼女の部屋と同じフロアにある部屋が事故物件であることを知った。
ちょっとびびった彼女は僕のところに相談を持ちかけてきたのだが・・・・・・・・・。
同じ日の夜に不思議なことに真宗大谷派の僧侶が四名来店した。
これは彼女のための完璧な天の配慮と感じた僕は彼ら仏教徒の見解も彼女に知らせたら彼女もさぞかし心強いだろうとさっそく彼らに意見を求めた。
要約するとこんな感じであった。
怨念怨念と言って怖がるとするならば、僕たち一人一人の足の下は全て怨念の場である。長い年月を考えてみれば、そこで人が死んだかもしれないし動物や昆虫植物だって死んでいる・・・・・・・。怖い怖いと考えるならば、事故物件のあるマンションよりもフライドチキンのお店とか魚屋さんお肉屋さんのほうがもっと怖いのではないか・・・・・・・・・・というわけで、彼らの結論は・・・・・・・ぜんぜん問題なしとのことであった。
悪乗りした僕は、これを見たらさぞかし彼女が元気付けられるだろうと、四人のお坊さんにそれぞれ「イエーイ、ぜんぜん大丈夫だよ!」のポーズをとってもらい、これを写真メールにして話の要旨と共に彼女に送ったのであった。
翌朝、彼女から元気が出てきましたとの返信メールが帰ってきたのは言うまでもない・・・・・・。
それにしても陽気で乗りの良いお坊様たちであった・・・・・・・・・感謝!