昨日の早い時間帯に、お客さんたちと家庭内暴力について話題が及んだ。
親から虐待を受けている子供をその親から引き離そうとしても、親にしがみついて離れたがらない子供がいる・・・・・・・・。
なぜかと言えば、子供は親との狭い世界しか知らず、たとえ暴力のない安全な世界があったとしてもその世界は馴染みがなく、そちらに移ることのほうが恐ろしいからである。
痛くても怖くても馴染み深い世界の方が安心・・・・・・・・・・・・・。
こんな会話をしていてふと思ったのだが、この話は僕たちにもまったく同じように当てはまるのではないだろうか・・・・・・・・。
才能があるのにその才能を発揮することを恐れて小さくまとまったり、独立する実力があるのに恐れて雇われのままだったり(決して雇われている人への批判ではない)、愛することを恐れて愛せなかったり・・・・・・・・・。
こんなふうに考えてみると僕たちの人生を支配しているのは案外恐れというものなのかもしれない。
ある本に、人間が一番恐れているのは自分の非力さや罪深さではなく、自分には無限の可能性があるということを認めることであるというようなことが書いてあったが、このことは的を射ていると思う。
愛だけが実在で恐れは幻想・・・・・・・・僕たちの作り上げている幻想はなかなか根が深く厄介である・・・・・・・・。
おっと、買出しの時間が過ぎてしまった・・・・・・・・・。