S女史はパンが大好物で、店にも時々美味しいパンを持ってきてくださるのだが、これがなかなかいけるのである。
ゴマをまぶしたやつとかいろんな種類があって、これがまた楽しい。
大きなパンを頂いた時などは、一口大に切ってお客さんに配ったりするのだが、評判がこれまたよろしい。
ワインはもちろんのこと、ビールにも洋酒にも合う。
これはひょっとしたらいけるんじゃないか?と思って、当店でもパンをメニューに加えた。
彼女のように穴場のパン屋さんを知っているわけでもなく、遠くまでそれを求めて行くこともなかなか叶わないので、自由が丘近隣のパン屋さん詣でを今行っている。
二切れか三切れをトースターであぶって、その日によってレバーペーストやバターなどを塗ってお出ししている。
値段は三百円。
尚、トッピングに関しては今研究中である。
小腹の空いた方にはお勧めの一品ではないかと思う。
さて・・・・・・・・・昨夜、初体験をしてしまった・・・・・・・・・。
開店してからこの二十年の間一度もしたことのなかったことなのだが、なんと
出前をとってしまったのである。
きっかけは、お腹を空かしたN女史が餃子を食べたいと言ったことに始まる。
「じゃあ、俺が買ってきますよ」と言ったのはS氏・・・・・・・。
一瞬どうしようかなと考えたのだが、もうそろそろ閉店時間だし、まあいいかということで餃子の出前初体験と相成ったのであった。
一杯飲んだ深夜、お腹が空くのは当たり前だし、店のメニューに無いものが食べたくなるのもよくわかるので、閉店時間前後に限りこれも有りかと思っている。
ちなみに、お酒を飲んだ深夜に食事をすると太るという説が当たり前のように受け入れられているが、僕はこのこのことをまったく信じていない。
いつどんな時にどんなものを食べても飲んでも、太ると思えば太り、理想的な体型を維持するのだと思えばそのとおりになるのである。
すべては、その人の思いにかかっているのである・・・・・・・・・。